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  1. ペットの寄生虫

ペットの寄生虫

あまりキレイなタイトルではありませんが、興味深い話を聞いてきましたので、少しご紹介いたします。

北里大学の調査によりますと、全国のペット犬270頭を対象に消化管内寄生虫の有無を検査した結果、68頭から検出されました。言い換えますと、4頭に1頭の割合で寄生虫がいたということです。しかもその68頭のうち、63頭は室内で飼われているワンちゃんだったというので、驚きです。漠然と室内なら安全だということにはならないようですね。ではどういった寄生虫が見つかったかと言いますと、主に犬鞭虫、犬回虫、犬鉤虫、イソスボラ、ジアルジアなどだそうです。

ちなみに1匹の犬回虫は1日に10万個の卵を産みます。もしワンちゃんの体内に10匹いれば100万個の卵が毎日ウンチに混ざって排泄されます。ただ生まれたての卵には感染力はありませんが、3週間ほどかけて成熟卵になると感染するようになります。例えば、心無い飼い主が道端に置き去りにしたワンちゃんのウンチは、2~3週間経過すると、雨風や日光にさらされて痕跡が分からなくなりますが、何万という寄生虫の卵、それも感染力が高くなった成熟卵がその周辺に散らばっている可能性があります。すると何も知らずにその上を散歩したワンちゃんの足の裏に、その卵が付着して家まで運ばれてしまう、ということになりかねません。

ここで注意しなければならないのは、これらの寄生虫はヒトにも感染するということ。したがって、ワンちゃんとのスキンシップも大切ですが、感染予防もそれと同じくらい大切だと言えるでしょう。

以前に公園の砂場が危ないということで社会問題になったことがあります。これは、公園の砂場をトイレにしている野良猫のウンチに大量の寄生虫の卵が含まれており、その砂場で砂遊びをした幼児が感染した、または感染する危険性が高いということが取り沙汰されたからです。この現象は、野良猫と公園の砂場が存在する限り、なくなることはありません。ある大学の調査によりますと、秋葉原エリアの比較的昔からある5つの公園の砂場を調査したところ、すべての公園の砂場で野良猫のウンチが見つかり、その中に寄生虫の卵が含まれていたそうです。

あまり神経質になるのもどうかと思いますが、ある程度の知識を持って日頃から感染しないように心掛けることは必要かも知れません。

 

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